踊る大捜査線は近未来を描いていた

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 「踊る大捜査線」シリーズは、1997年にテレビドラマが開始。1998年10月には「踊る大捜査線 THE MOVIE」が公開され、2012年7月公開の「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」まで、スピンアウトを含めて6本の映画が公開された。

 私が初めて東京に観光旅行に行ったのは、2000年1月。今で言う踊る大捜査線の「聖地巡礼」が主な目的で、お台場を回った。このお台場周辺を管轄する湾岸署は、テレビドラマ時代にはほかの警察署や警視庁から「空き地署」と揶揄されており、確かに当時は何もなかった。

 しかし、2003年7月に公開された「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」(以下、2)になると観光地が増えて、湾岸署に観光案内所ができたほどだ。現実の世界でも、お台場では商業施設も増えて、観光客も増えていた。

 このように踊る大捜査線シリーズは、現代を描いたドラマや映画とされている。しかし、後から見かえすと、近未来に起きるであろう出来事を描いている。

犯罪捜査における防犯カメラの利用

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 この2を今になって見ると多々驚くことがあるが、その1つが防犯カメラを使った犯罪捜査だ。2ではさまざまな場所に設置した防犯カメラをリアルタイムで監視をしていた。報道で見る限りではあるが、2003年当時はこのような防犯カメラを利用した犯罪捜査は行われていなかったと思われる。しかし、現在、防犯カメラの録画映像は犯罪捜査において重要な証拠や手がかりとなっている。

 究極なのは、2018年10月末の渋谷。ハロウィーンで多くの人が集まり、軽トラが横転させる事件が起きた。毎日新聞によると、当日の渋谷には4万人も集まったという。しかし、警視庁は防犯カメラの映像を手がかりに、事件に関与した15人を特定した。

踊る大捜査線は近未来を描いていた 2
ページが見つかりません - 毎日新聞

 この記事で気になる点がある。「常時モニター」という記載だ。防犯カメラによる犯罪捜査は、一歩進んだようだ。これまでは、事件が起きた後。周辺の防犯カメラで録画された映像を警察が証拠として集めていた。しかし、この言葉から推測すると、防犯カメラがオンラインで接続されていて、リアルタイムで監視をしていると思われる。まさに2と同じだ。

 もちろん、東京都のありとあらゆる場所に設置した防犯カメラをリアルタイムで監視しているとは思えない。今回のハロウィーンの騒動は、ある程度予想された出来事。あらかじめ渋谷にオンライン接続された防犯カメラを設置して、テストをしたのだろう。もちろん本番は2020年の東京オリンピックにおける警戒だ。

「視聴者撮影」という動画

 さらに、2005年8月に公開されたスピンオフ「容疑者 室井慎次」では、事件の参考人を追いかける警察官の様子を通りがかりの人たちが携帯電話で撮影していた。これらの写真は、警察による執拗な取り調べとして、参考人側の弁護士が記者会見を行う際に掲げられた。今ではニュースで「視聴者撮影」という動画や写真を多く見るが、2005年当時はそのような事はなかったと思う。

数年ごとに見返してみて初めて気が付く未来の描写

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 このように踊る大捜査線シリーズでは、数年後に起こるであろうことを描いていることが多い。このような描写は、当時、リアリティを膨らませたフィクションとして受け入れていた。あるいは、まったく気が付かず溶け込んでいた。

 その上で、改めて数年後に見ると、これらの未来を描画していたことに気が付く。踊る大捜査線シリーズは、数年ごとに見ると、このような近未来に少しずつ気が付いていくのだろう。

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