巨大SNSには“日本進出”という概念はなかった #SNS #海外展開

 広く使われているSNSであるTwitter、Facebook、Instagramはアメリカからやってきた。SNSに限らないが、日本のサービスが海外展開を図ったところ、失敗した例はたくさんある。実は、日本の企業が“海外展開”という感覚を強く持って、現地法人を設立するほど気合いを入れるから、失敗したように見えるだけかもしれない。

巨大に成長したサービスは“日本進出”という概念はなかった

 Google、YouTube、Facebook、Twitter、Instagram、Pinterest、Last.fmは、世界中で同一のプラットフォームを用いている。ユーザが住んでいる国や地域、Webブラウザの設定により、インターフェイスの言語が変わる、たったそれだけだろう。

 そのため、いずれの事業者も“海外展開”という感覚はなく、オリジナルは英語のインターフェイスで、それを日本語に訳しただけだ。日本に拠点がなくても、日本語が堪能な人がインターフェイスを日本語化したという軽い気持だろう。

 それを実感したのがFacebookだった。日本で広がり始めた2011年頃。Facebookの日本法人に連絡を取りたかったが、いろいろ手を尽くしても分からない。今になって調べたら、その原因が分かった。

 2013年8月23日付けのお知らせには、


※当ニュースは、当Newsroom日本版開始以前の投稿のため、簡潔な文面にてお知らせしております。


https://ja.newsroom.fb.com/news/2013/08/shutterstock_alliance/

という記載がある。

 しかし、2013年10月3日にはこの表記がない。推測であるが、日本法人の設立や日本国内での活動を本格化させたのは、2013年8月23日から10月3日の間だったと考えられる。意外と遅いスタートだ。そのため、2011年頃は、まだ日本に拠点がなかった。見つかるわけがない。

日本発のSNSのトップランナーは「pixiv」か?

 そんな中、日本発で盛り上がっているSNSとして「pixiv」があげられる。といっても、わたしが見る限り世界中ではなくアジア圏が中心だと思う。

Online Artist Community [pixiv]
pixiv is an illustration community service where you can post and enjoy creative work. A large variety of work is uploaded, and user-organized contests are freq...

 実はpixivのインターフェイスは多言語化されている。Webページの一番下に、日本語、英語、ハングル文字、?体中文、繁體中文に切り替えるリンクがある。通常、多言語化する場合、5つ並べるとしたらフランス語があるだろう。しかし、この選び方から考えるとターゲットはアジア圏だ。

pixivの言語切り替えは、Webサイトの一番下にある

 pixivの仕組みは単純だ。好きな絵を見たらハートマークを押すだけ。絵を描く人は、パソコンや紙で絵を書いてデター化してアップロードする。言葉といったら、適切なタイトルを付けるくらい。タグは誰かが付けてくれるで、なくてもいいかもしれない。Instagramで写真を撮って、「いいね!」をしてもらうと同じだ。

 このpixivも海外には、拠点はなさそうだ。採用情報やリリースなどを一通り探してもなかった。pixivのユーザー登録数は、2018年2月現在で3,000万人。1年経過した現在は、3,500万人といったところだろうか。とてもではないが、FacebookやTwitter、Instagramと比べられるような数字ではない。

 そんな事もあり、今後、海外に拠点を持つようなことは考えていないのだろうだ。もしもフランス語版のpixivができるとするなら、ピクシブが作るのではなく、日本語が堪能なフランス人のユーザーが“自分がフランス語訳を作る”と言って進めるような、そんなSNSに見える。これでフランス語の利用者が少なくても、失敗にはならない。

社内風景 | ピクシブ株式会社
ピクシブ株式会社の「社内風景」のページです。
pixivのユーザー登録数が3,000万人を突破|ピクシブ株式会社
ピクシブ株式会社(代表取締役社長:永田寛哲、本社:東京都渋谷区)は、2018年2月10日(運営開始から3,806日間)に「pixiv」でのユーザー登録数が3,000万人を突破したことを発表いたします。pixivは、「創作活動がもっと楽しくなるための場」として、ユーザー間で投稿作品を通じたコミュニケーションを楽しむことの...

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