スマホのカメラを使ったクレジットカード番号の入力 特定のカードでは認識率が下がる

 スマホのアプリに中には、クレジットカードをカメラで読み込むと自動的に番号を入力するものがある。この機能がないアプリは不便に感じるように感じるほどだ。そんな中、上手く認識できないカードが増えている。それが“エンボレス”がないカードだ。

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エンボスとは?

 エンボスとは、数字やアルファベットなどの文字の出っぱり。多くのクレジットカードやキャッシュカードは、この数字やアルファベットがエンボスで記載されている。このようなこのエンボスだが、カードの番号などを伝票に転写するために使われる。例えばクレジットカードだと、伝票に番号や名義を転写してその伝票を郵送でクレジットカード会社に送付する。

クレジットカードのエンボスの役割は終わりつつある

 しかし、このように伝票にエンボス転写する決済は、少なくなったというよりも、実際にこの方法で決済をした人、そもそもこのような方法があるということを知らない人が多いだろう。クレジットカードの磁気ストライプの偽造は以前と比べると容易になったため、複製が困難なICチップを利用する決済端末に移行しているような時代だ。

 実際にJR東日本が発行している「ビューカード」や三井住友銀行のデビットカードはエンボスがない。エンボスがないカードは、これから増えていくだろう。

スマホでクレジットカードの数字を読み取る技術

 このエンボスがないカードだが、不便なことを感じたことがあった。それは、スマホのアプリでクレジットカードの面版をカメラで読み込むことで、番号を認識させるときだ。

 このエンボスから数字を読み取る技術として、カメラで撮影した数字や文字を認識する「OCR」は昔からある。クレジットカード番号の読み取り技術もこのOCRの一種。数字とアルファベットのみのため、簡単にできそうだ。

 しかし、白い紙に書いてある黒い文字とは異なり、クレジットカードは背景があったり、光が反射したりして、単純にOCRで処理をするだけでは上手くいかない。そのため、エンボスの太い線とその影など、OCRを通す前にさまざまな処理を行っていると考えられる。

クレジットカードの読み取り機能はオープンソースソフトウェア

 このクレジットカードの読み取り機能を自ら開発するのは困難だ。しかし、PayPalが開発した「card.io」が、オープンソースとして公開されているため、iOSとAndroidのアプリに組み込むと簡単に利用できる。

card.io
Making mobile payments fast and easy. card.io is the simple and secure way to pay with a credit card.

 このcard.ioのWebページには、Uberのほかに7つのロゴが掲載されている。また、LINE Payのクレジットカードの読み込み画面に「card.io」の文字が入っている。そのため、かなり多くのアプリがcard.ioを利用していると思われる。

クレジットカード番号の読み込みアプリ。緑の枠収まりようにカードを近づけると、番号を認識してくれる。

 J-CoinやゆうちょPayなど、スマホを使って銀行口座に結びついた個人間決済も始まっている。ここでも、カメラでカードを撮影して、銀行、支店、口座番号を認識するアプリがあるのだろう。しかし、エンボスがないと手入力になってしまう。スマホ決済では、エンボスがないカードも上手く読み込めないと使い勝手が悪くなってしまう。早々に対応してほしいものだ。

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