いくつもの時代をまたいだ領収書

 書類を整理していたら、このような領収書が出てきた。「昭和」に横線が引いてあり、「平成」としてある。昭和に印刷して、平成になっても使っている領収書だということは分かる。しかし、ほかにもいくつもの時代を経ていることが見える。

住所表記は「新宿区淀橋」、電話番号は9桁の時代に印刷された領収書
※画像は一部加工しています

 1つは「新宿区淀橋」という住所の表記。現在は新宿区西新宿だ。これは1970年に「淀橋」から「西新宿」に住所表記が変更された事によるもの。ちなみに、この「淀橋」は聞き覚えがあるだろう。ヨドバシカメラのヨドバシは、この地名から来ている。

 もう1つ、電話番号が「(373)XXXX」と記載されている。東京23区内のため、市外局番は「03」だ。この領収書の電話番号は、市外局番の03が省略されており、それを考えると電話番号が9桁になる。携帯電話の増加により、将来的に番号が足りなくなることが予想されていたため、10桁が11桁に変更されたことを覚えている人もいるだろう。固定電話でも同じく、地域により9桁の番号だったが、10桁に変更された。これは、市外局番ごとに行われ東京の03は1991年に10桁に変更された。

 これらを合わせて考えると、この領収書は淀橋が西新宿に変更された1970年よりも前に印刷されたものだ。当時はもちろん、パソコンとプリンタ、ワープロなど家庭や個人商店で印刷はできなかったのだろう。そのため、印刷屋に数百枚単位で領収書の印刷を依頼。しかし、領収書を利用する人が少なく、平成17年、つまり2005年になっても35年以上も前に印刷された領収書を使っていたということだ。

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