まだGoogleもTwitterもなかった時代のインターネットを描いた“ほぼ”ノンフィクションドラマ「シリコンバレー狂騒曲」

 今では考えられないGoogleもYouTubeもFacebookもなかった時代のインターネット――。ナショナルジオグラフィックチャンネルで“ほぼ”ノンフィクションドラマ「シリコンバレー狂騒曲」(原題:「Valley of The Boom」)が放送されている。1話60分で、全6話。描かれているのは、「インターネットバブル」や「ドットコムバブル」と呼ばれた1990年代の終わりだ。

シリコンバレー狂騒曲|番組紹介|ナショナル ジオグラフィック (TV)
ナショナル ジオグラフィック (TV) の日本公式サ&...

ほぼ真実の物語

 放送は、毎週金曜日の22時から。すでに第1話は放送されているが、28日午後9時から再放送される。

「シリコンバレー狂騒曲」予告編

 シリコンバレー狂想曲は、 Netscape Communications、theglobe.com、Pixelonの3社とそれを取り巻く人々のノンフィクションドラマだが、「ほぼ真実の物語」(the mostly true story)とされている。俳優が物語を進めながら、時より、その本人や当時を知るジャーナリストのインタビューを挟む流れだ。

 予告で気になったのは、「ザ・グローブドットコム。ソーシャルネットワークです」というセリフ。この時代に「ソーシャルネットワーク」という言葉があったのだろうか。YouTubeでアメリカのオリジナル版を聞いても、確かに「Social Network」と言っている。時代考証に誤りがあるなら、アメリカで指摘をされて日本版ではすでに修正されているだろう。そのためSocial Networkという言葉は、この時代にすでに存在していたということだ。ひょっとしたら意図的に仕組んだのかもしれない。このような細かい点も作り込んでいることが分かる。

Valley of the Boom: Trailer #1 | National Geographic

もしもNetscapeがtheglobe.comを買収していたら

 ドラマ上ではNetscapeが上場した同じ時期、theglobe.comの資金繰りが苦しくなった。一方のNetscapeの開発を率いていたマーク・アンドリーセン氏は、Webブラウザーのシェアがトップだと言われても、「追われる側だ」と冷静に受け止めている。

 この追って来た会社こそマイクロソフトだ。マイクロソフトは、Windows 95の発売と同時に「Internet Explorer」(IE)をリリース。IEのバージョン1は、Windows 95の機能を拡張するパッケージソフト「Microsoft Plus!」の一部だった。Plus!は有料のパッケージソフトのため、IEも有料と解釈できる。しかし、IE 2は無償でリリース。ここからNetscape vs Internet Explorerの戦いが始まる。

 もしも、どちらかの陣営がtheglobe.comを買収して、便利な機能は自社のブラウザのみ利用できるようにしていたらどうなっていただろうか。いまだから考えられるシナリオで、当時はそんな事を考える人はいなかっただろう。

タイトルとURLをコピーしました