技適マークが不可解で「Mi Band 4」は安心して買えない

 Google Fitに対応するウェアブルバンドの「Mi Band」シリーズ。販売する地域や認可を受けた国によって通称「中国版」と「グローバル版」(国際版)の2種類がある。国内で使用する場合は、いわゆる「技適マーク」が付いたグローバル版を買う必要がある。わたしもグローバル版を注文したが、届いたのは「ヨーロッパ版」と呼ばれるMi Band 4だった。

ヨーロッパ版の「Mi Band 4」。ヨーロッパとロシアの認可した受けていないようだ
「ヨーロッパ版」とされているMi Band 4

技適マークとは?

 技適マークとは、「特定無線設備の技術基準適合証明等のマーク」の略称。日本国内で電波を送受信する「無線局」を開局するためには、免許の申請が必要だ。しかし、携帯電話など小型の無線局は基準認定を受けると、開局申請は不要になる制度が技適だ。この基準認定は、総務省が指定する機関が行っている。

 この技適マークは、さまざまな機器に付与されている。電波を送受信する機器にはすべて付いていると言っていいだろう。となると、Mi Bandをはじめとしたスマートウオッチやスマートバンド、スマートフォン、無線LANに対応したノートパソコン、Bluetooth機器、スマートスピーカー、プリンタ、ワイヤレスイヤホン、など数えるとキリがないほどだ。

 技適マークは、以前は外から見える場所に印刷や刻印をする必要があった。しかし、無線機器の小型化により印字するスペースが確保できないケースも出てきた。そこで、無線機のディスプレイへの表示も認められるようになった。現在では、ほとんどのスマートフォンはディスプレイに表記されている。

技適マークが不可解で「Mi Band 4」は安心して買えない 3
総務省 電波利用ホームページ|電波監視|技適マーク、無線機の購入・使用に関すること

 技適マークを表示する方法は4つあるが、

特定無線設備に電磁的方法により記録し、当該表示を特定の操作によつて当該特定無線設備の映像面に直ちに明瞭な状態で表示することができるようにする方法

http://www.jate.or.jp/jp/radio/about-r.shtml

がディスプレイに表示する方法に当たる。

 グローバル版のMi Band 4でも、この方法により技適マークが表示されているが、これが不可解だ。

Mi Band 4の技適マークには不安がある

 Mi Band 4は、グローバル版に技適マークが付いている。つまり、日本国内で使えると認められた機器だ。しかし、今回、届いたヨーロッパ版ではロシアとヨーロッパの技適に当たるマークしか確認できなかった。日本で使うと電波法違反。販売店に連絡をすると、倉庫が混乱していて間違えて出荷した、すべて返金するというメールが返ってきた。

 しかしこの商品は、Amazonに出店しているショップがAmazonの倉庫から出荷した「prime」だ。倉庫が混乱しているというのは、理解しがたいが全額返金ならそれでいい。

技適のデータベースでMi Band 4が見つからない

 この技適マークには、製品ごとに「技術基準適合証明番号」「工事設計認証番号」「技術基準適合自己確認の届出番号」などが付与されている。わたしがヨーロッパ版を買ったAmazonの商品のページに掲載された写真や、ほかのブログなどによると、グローバル版のMi Band 4は「R 018-190123」だ。これを総務省のWebページで検索したところ、該当する製品はなかった。またヨーロッパ版には「XMSH07HM」という型番があるが、これをキーワードに検索したが、やはり見つからなかった。

技適マークが不可解で「Mi Band 4」は安心して買えない 5
総務省 電波利用ホームページ | 技術基準適合証明等を受けた機器の検索
基準認証制度,技術基準適合証明,技術基準適合自己確認

 Mi Bnad 4は、6月頃から日本で販売されている。掲載にタイムラグがあるとしても時間がかかりすぎる。また、技適マークを取得した機器はすべて検索の対象になるため、この点が気になる。

技適のデータベースでMi Bnd 4の型番で検索してみた
技適のデータベースでグローバル版に書かれている「018-190123」をキーワードに検索。
「検索条件に該当するデータが存在しません。」という結果が返ってくる。
「検索条件に該当するデータが存在しません。」という結果が返ってくる。
「ヨーロッパ版」とされているMi Band 4の型番
「ヨーロッパ版」とされているMi Band 4の型番
Mi Bandは本体でBluetoothをオフにできない。アプリのこの「ペアリング制限」でオフにできるようだ
Mi Bandは本体でBluetoothをオフにできない。
アプリのこの「ペアリング制限」でオフにできるようだ

 さらに、Amazonでの商品名の表記も気になる。わたしがMi Band 4を注文したのは、9月24日だ。その際、商品名には「正規品1年保証 | 技適認証済」「国際版」と書かれていた。しかし、現在は「技適」という表記はない。また、Amazonで「Mi Band 4 技適」で検索しても該当する商品が出てこない。

 「国際版」や「グローバル版」だといくつも商品が見つかった。しかし、異なる商品や偽物が届いたという口コミが多い。良い評価を付けている口コミを読むと、不自然な日本語が多い。そのショップの詳細を確認すると所在地が中国。明らかに自作自演だ。

Mi Band 4は安心して買えない

 前モデルの「Mi Band 3」は、日本での利用を想定したモデルは製造されていない。しかし、日本の代理店であるTJCが技適マークの取得を申請し、販売に至ったという経緯がある。

技適マークが不可解で「Mi Band 4」は安心して買えない 7
Mi band 3 | TJC株式会社 | Xiaomi日本国内唯一の正規代理店
Mi band 3 | TJC株式会社 | 高精細OLEDタッチスクリーン 5気圧(50m)防水 | スマートフォン連動でメッセージ通知、内容表示(最大24文字)活動量を表示 | 心拍数 睡眠 歩数をトラッキング 連続使用20日のロングライフ。1画面に最大24文字表示、発信者名や電話番号、メッセージ内容表示、リアルタイ...
TJCが販売しているMi Band 3は技適のデータベースで見つかった
TJCが販売しているMi Band 3は技適のデータベースで見つかった

 TJCが販売しているMi Band 3はまったく不安はなかった。日本の代理店で所在もはっきりしている、技適のデータベースでも確認できる、サポートも問題ない。

 「国際版」や「グローバル版」、技適のデータベースに掲載されていないなど、Mi Bnad 4を国内で使うには不安な要因が多い。Mi Band 4の不安が解消されるまでMi Band 3を使うしかないだろう。

TJCが販売しているMi Band 3をサードパーティーのバンドに付けた状態。こちらは技適マークがシールで貼られているが、データベースで検索したら問題なく見つかった。
TJCが販売しているMi Band 3をサードパーティーのバンドに付けた状態。
こちらは技適マークがシールで貼られているが、データベースで検索したら問題なく見つかった。
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