「openmediavault」で自作NAS【6.外付けHDDにバックアップ】

 NASいわゆる、ファイルサーバー。DebianベースのLinux「openmediavault」(OMV)をパソコンにインストールすると、Webブラウザから簡単に設定や管理ができるNASが構築できる。現在、ファイルは1つのHDDに保存している状態だ。これでは、HDDの故障などによりファイルが消失する可能性がある。これを防ぐため、外付けのHDDにバックアップする。

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外付けHDDはeSATAがおすすめ

 OMVは、USBまたはeSATAにて接続した外付けのHDDにデータドライブのファイルがバックアップができる。プラグインが用意されているため、1回、設定を行うとバックアップと復旧は簡単だ。

 外付けのHDDというと、一般的にはUSBだろう。しかし、NASのファイルは数百Gバイト単位のため、USB接続では安定しないことがある。そのため、「eSATA」で接続する。eSATAなら、Blu-rayドライブなどを取り付ける5.25インチベイにアダプタを取り付け、3.5インチのHDDを接続する方法がおすすめだ。

 今回は、ORICOのアダプタを選んだ。ポイントは、電源スイッチが付いていることと、アダプタの扉と連動したアームが付いている事。このアームは、アダプタの扉を開くとケースの内側からHDDを押し出す力が加わる。これにより、HDDの端子へのダメージを最小限にできる。

 また、今回の外付けHDDへのバックアップは、RAIDを構築する場合にも必要だ。

5.25インチのベイに設置するアダプタ
5.25インチのベイに設置するアダプタ
アダプタにHDDを収納
アダプタにHDDを収納
アダプタからHDDを取り出す様子
アダプタからHDDを取り出す様子
手前の扉をあけると、奥のアームも連動して動きHDDを押し出す。これにより、HDDの端子の破損を防ぐ
手前の扉をあけると、奥のアームも連動して動きHDDを押し出す。これにより、HDDの端子の破損を防ぐ
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eSATA接続のHDDにバックアップ

eSATAのHDDを接続、マウント

バックアップドライブの準備

パソコンにバックアップドライブを接続する

パソコンに設置したアダプタ
パソコンに設置したアダプタ
アダプタにHDDをはめる
アダプタにHDDをはめる

[ストレージ] → 「ディスク」でHDDが接続されていることを確認。なければ「スキャン」をクリック。

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ディスクのデータを消去

接続したデータドライブを選択 → 「ワイプ」

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【確認】にてディスクのデータを消去するという確認

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「クイック」を選択してデータの消去を実行 → 「閉じる」

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[ストレージ] → 「ファイルシステム」を選択
「+追加」をクリック

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【ファイルシステムの作成】
にて
[デバイス]は先ほど接続したHDD
[ラベル]は「backup」など適切な名称
[ファイルシステム]は[BTRFS]

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ドライブのデータが削除されるというメッセージを確認「はい」。終了したら「閉じる」をクリック。

プラグインのインストール

[システム] → 「プラグイン」 → 「openmediavault-usbbakup」をチェック

「+インストール」をクリック

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USBバックアップの設定

[サービス] → 「USBバックアップ」

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「+追加」をクリック

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【バックアップジョブの追加】
「有効」をオン
[モード]は「共有フォルダから外部ストレージへ」
[共有フォルダ]は「home」
[デバイス]はバックアップファイルを保存するドライブを指定
[電子メールの送信]をオン
「保存」

 「バックアップジョブの編集」には、設定項目が多いが、上記のように設定が必要なことは少ない。モード、共有フォルダ、デバイス、電子メールの送信程度だ。現在構築しているNASは、写真と音楽が中心だ。そのため「圧縮」はそれほど効果がないためオフのままだ。

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バックアップを実行

作成したバックアッププランを選択 → 「実行」をクリック
【バックアップジョブの実行】にて「スタート」
ファイルのサイズによっては時間がかかる

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 初回のバックアップは時間がかかるが、それ以降は更新されたファイルのみバックアップを行うため、短時間で終了する。また、バックアップが終了すると自動的にeSATAがアンマウントされるので、アダプタの電源を切ったり、HDDを取り出せたりできる。

2回目からのバックアップは

 初回のバックアップが終了したら、2回目以降はHDDを接続すると自動的に実行される。ビープ音が連続して2回なったら開始。バックアップが終了すると、2回連続と長めのビープ音が1回、鳴る。

 また、バックアップの詳細がメールで送られる。

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外付けHDDのバックアップの頻度は?

 HDDのSATAと電源のコネクタは頻繁に抜き差しすることを想定して作られていない。そのため、HDDは抜かずに電源を切るだけにしたほうが安全だ。

 また、可能性は低いがランサムウェアの対策にもなる。ランサムウェアに感染すると、パソコンだけではなく、接続しているNASのファイルを暗号化して“人質”に取る。しかし、バックアップドライブの電源を切っておくと、パソコンとは隔離される。そのため、NASに保存しておいたファイルはランサムウェアに人質に取られることはない。

 バックアップの頻度は、保存しているデータにもよる。例えば写真の保存がメインであれば普段はバックアップを行う必要はないだろう。しかし、写真をたくさん撮影し、NASに保存をしたあとにバックアップするのがいいだろう。

 しかし、この外付けHDDへのバックアップは、手動で行う必要がある。次は、「RAID」と「スナップショット」で自動的にHDDの故障や誤操作によるファイルの消失を防ぐ設定を行う。


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