Bluetoothイヤホンのレビューだと音質が中心になるだろうが、JPRiDEの製品はそこではない。私の手元には、最新モデルの「JPA2 608」、旧モデルの「JPA2 MK2」、「JPA2 Live」、「QY8 MK-II」の4モデルがある。少しずつ改良が加えられているが、機能や音質が劇的に向上している訳でもない。しかし、1つ買うと、2つ目、3つ目と増えていく不思議なBluetoothイヤホンだ。
新モデルが半額で買える
というのは、JPRiDEにユーザ登録をすると、新モデルがリリースされるたびに半額で購入できるからだ。最初は廉価版の「QY8 MK-II」を1,499円で購入。ここでユーザ登録を行ったため、JPA2 Liveの半額セールのメールが届き3,280円の半額の1,640円でJPA2 Liveを購入。同じようにほかのモデルも購入して、最新のJPA2 608も1,640円で購入した。
複数のBluetoothイヤホンを持つ利点
これらは、スマホ用、Fire TV用、パソコン用に使い分けている。この自宅用と持ち歩き用の2つを持つのは大きな利点がある。それは、外出時にイヤホンを忘れにくいという点だ。1つしかない場合、カバンから取り出して自宅で使ってそれをカバンに戻るのを忘れることがあるが、これが防げる。
イヤーピースで音が変わる
こんなJPA2シリーズをさらに使い込むには、ほかのカナル型イヤホンと同様に、耳の穴の大きさにより適切な大きさのイヤーピースを選ぶことだ。JPA2シリーズも同じで、サイズが異なる専用のイヤーピースセットが販売されているほど。アフターケアのメールにもそれが明記されており、さらに左右の耳で大きさが異なることもあるとも書いてあった。
しかし、JPRiDEのイヤーピースをいろいろ試したが、結局、慣れたソニーのハイブリッドイヤーピース「EP-EX11SS」を使っている。
JPA2シリーズに標準で付いているイヤーピースからハイブリッドイヤーピースに変えると、密閉性が増し、外の音が聞こえない。音質も同じイヤホンとは思えないほど向上している。特に低音がしっかり聞こえる。しっかり聞こえるというのは、不自然に強調されている感じではない。
映像作品の鑑賞でも威力を発揮
映画やアニメの音でも差が分かる。JPA2シリーズをFireTVにBluetoothで接続すると、スピーカーとは違った楽しみが味わえる。例えば、足音やドアが閉まる音もしっかり聞こえる。テレビはもとよりAVアンプのスピーカーではここまで感じない。
これがよく分かるのが、ビーチバレーをテーマにしたテレビアニメ「はるかなレシーブ」。JPA2シリーズで聞くと、ボールを打つ、受ける音、砂地の足音など細かい音がしっかり聞こえる。これはスピーカーでは感じられない。
通信料金の定額化、CPUやフラッシュメモリの価格低下など、コンピュータの周りでは、価格が下がるとこれまでにはなかった使い方ができる。JPRiDEを含めてBluetoothイヤホンの価格低下は、このように活用するのが良いのだろう。